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暁に眠る星・・・天子と勇者達・・・目覚め(3)

「やはり・・・気づいていたんだね、テミン君、そして、キュヒョン君も」


「ん・・・・最初から先生のことは気になりました。でも、確信したのは、名前です。

ジョンウン先生・・・・俺と共に、皇子を封印するために遣わされた、もちろん、過去の話ですけど」

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「さすがだね、キュヒョン君。よく思い出せたね。そして、今でもその石を持っているとはね・・・」



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「この石は、子供の頃、チャンミナと一緒に見つけたものです。でも、見つかるべくして、見つけたんでしょうね」


「オイル、持ってきたぞ!・・・て、イエソン先生、何でここにいるんだ?」


「その話は後です。ユノさん、オイルを、キュヒョンさん、ラピスを準備して下さい」


ここでぐずぐずしているわけにいかない。

このままゲートを開けっ放しにしておくと、浄化しきれなくなる・・・・

「ミノ、ひとまず水の流れを止めて、ゲートを閉めてくれ!ボクは、チャンミンさんの魂を留めるから!」

「わかった!」


チャンミンさん・・・・いや。本体はまだ目覚めていない光の天子。

チャンミンさんの魂は、本体の半分もないはずだ・・・・

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このまま、本体が目覚めることを拒みつづければ、チャンミンさんの魂まで吸収され、

永遠に封印されてしまう・・・・それだけは避けないと・・・・


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頼む、間に合ってくれ!!


「オイルを・・・・どうするんだ?」

「このフランキンセンスで、チャンミンさんの松果体を活性化させます」

「松果体? それって、脳内にあるんだろ・・・どうするんだ?」

「上あごの真ん中にある突起にフランキンを塗ることで、松果体に成分が届きます」

そうだ、松果体は魂のエネルギーを高め、地と結び付けてくれる。

クラウンチャクラを一旦閉じ、体内に魂を留めておけば、本体へと吸収されることは防げるはずだ。

でも・・・・どうして急に封印されているはずの本体が、動き出したんだ・・・・

「イエソン先生、チャンミンさんが倒れた時、何があったですか?」


「あ・・・・シウが・・・・ミンソク先生の声を聞いた後、倒れた」

ミンソク? 誰なんだろう・・・・・

でも、おそらく、天子の、皇子の魂がミンソク先生の声に反応し本体が一時的に目覚め、

それによって、チャンミンさんの魂が急速に本体の魂に抑えられた・・・・

おそらく、そういう事だろう・・・・

その時に、水が激しく渦を巻いたんだ・・・・陰と陽が交わろうとして・・・・


「ミノ、水が渦を巻いた時、おそらくチャンミンさんの魂と本体の、皇子の魂とが出逢った瞬間だ。

でも、その後静かになったのは、本体の魂が、再び眠りについたからだ」


「だとしたら、これ以上、魂が本体に吸収されないよう、クラウンチャクラを閉じ、

地と結びつけると同時に、水の中心にラピスでゲートを作って、閉じればいいんだな!」

「ああ、それで、これ以上余分なエネルギーが入り込む事もなく、チャンミンさんの魂も護ることが出来る」



「わかった!キュヒョンさん、その石をこの器の真ん中においでください。そして、ユノさん俺が水を器に注ぎますから、

フランキンセンスを3滴、ラピスに落として下さいそれで、ゲートは閉まります」


「ああ・・・・何が何だかよくわからないけど、そうすれば王子は大丈夫なんだな!」

「はい、そうすれは、おそらくチャンミンさんの意識は戻るはずです」


「ユノ!王子の命がかかっているんだ、間違えるなよ!」

「ドンへ・・・・分かってる・・・・」



皇子、皇子の命は、このユンホが、私の命に代えても御護りいたします・・・・

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そうだ・・・・・俺は、皇子を護るために生きていた・・・・



だとしたら、今も俺の魂と皇子の魂はどこかで眠っているのかもしれない・・・


いや、今はとにかく、王子の意識を取り戻すことが先決だ


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火の勇者として・・・・





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相変わらず、あっちもこっちものんびり更新ですみません

大体のストーリーは出来ているんですけど、時間を見て、ゆっくりですが書き進めたいと思います



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暁に眠る星・・・・天子と勇者達・・・・・目覚め(2)

静かだ・・・・・

ここは、水底? 

僕は死んでしまったのかな・・・・それとも、これが本来の姿なんだろうか・・・・


記憶が少しずつ薄れていく・・・・・


ユンホ君・・・・・キュヒョナ・・・・・やっと逢えたのに・・・・・

また、僕は・・・・・
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マタ、 ボクハ ネムリニツクノカナ・・・・・

コンド ハ ナンビャクネン ナンダロウ・・・・・

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「どういう事だ・・・・何で王子は目覚めないんだ!」


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「テミナ・・・・・ゲートが・・・・ゲートが開いたんじゃないのか?」

「まさか・・・・そんな・・・・じゃあ、チャンミンさんの魂は・・・・」


「熊野で止まるはずだった水の流れが、出雲まで流れたとしたら・・・・」


「バカな! あのゲートを開けるためには・・・・・」


「ああ、誰かが、意図的に開けたとしか思えない。水の流れは、俺が一番分かっている」


「じゃあ、チャンミンさんの魂は・・・・」

「おそらく、あの神社の突端にある石の下だ・・・・・」



「何だよ・・・・ゲートって・・・・てか、水って何なんだ?お前ら、何者なんだ?王子は、死ぬのか?」

「落ち着けドンへ! 」

「落ち着いていられっかよ!王子が起きないんだぞ!」


いや、俺だって混乱してる。

何だってこんな事になってるんだ?


何か、手があるはずだ・・・・

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「ユノさん・・・・フランキンセンス持ってますか?」

「あ・・・・あれは、王子に貸したまんまで・・・・・あっそういえば・・・・もう1本、新しいのがある・・・」

「すぐに持ってきてください!」

「あのオイルで、何するんだ?」

「いいから、早く!!今ならまだ、魂を留めておけます!」



このオイルは、天と繋がる役割も持っているのよ。

いざという時、それを使いなさい。念のため、2本、入れておくから。

1本は誰かに渡しても、1本は必ず自分で持っていなさい。

いざって、何だよ? ただの合宿だぜ、大げさなんだよ母さんは・・・・

いいから、出雲に行くんでしょ? きっと役に立つから・・・・



何だよ! 何が起きようとしてるんだ!!

知ってたのかよ、母さんは・・・・出雲で何かが起きるって!


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「テミン君、そろそろ真相を教えてくれないかな?」


「キュヒョンさん・・・・あなたも持っていますよね・・・・ラピスラズリを・・・・」


「ああ・・・・これも、必要なんだろ? ゲートを閉めるために」


「はい。熊野と出雲のゲートを閉めるには、それが必要です」




「テミン君・・・・って言ったね。よく分かったね・・・・」


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「やはり・・・あなたでしたか? イエソン先生・・・・いえ、出雲の刺客・・・・だった方ですね」


「風の巫女・・・・やはり、気付いていたか・・・・・」


「ゲートを開けたのも、明日の早朝参拝も・・・・あなたが仕組んだことですね」


「日御碕・・・・・テミン君、いや、風の巫女・・・・君もそこに眠っているんだろ・・・・」





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一ヵ月以上も間が空いてしまいました

ここで出てくる「水」は、奈良の二月堂のお水取りの水と繋がっているので、

何とか2月中に、水の秘密まで書き進めたいと思います。

福井、京都、奈良、そして、熊野から出雲に続く水のライン。

ここを書くまで、まどろっこしくてすみません



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シム警察24時 誕生日編

超ご無沙汰しております・・・・・

冷静さと知性が売り物の、シム・チャンミンです。


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2月は仲間内の誕生日やら記念日が多く、なかなか登場できませんでしたが・・・・

まっ、終わったことはどーでもいいです。

大切なのは、僕の未来で・・・・・

ピンポ~ン


チャンミナ~!!いるんだろ!!


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グーグー・・・・・居ません・・・・・僕はここにはいないぞ!!



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おかしいな・・・・今日は非番だからいると思ったのに・・・・



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チャンミニヒョ~ン!! お誕生日おめでとうございま~す!! 居ないんですか?!



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チャンミナ! いるんだろ? ビール飲みに行くでござるよ!


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チャンミニヒョン! 可愛い後輩のミノです! 出かけましょうよ!


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ん? ユノヒョンだと思ったんだけど・・・・・違うのか?


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えっと・・・・どちら様ですか・・・・・


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シウです~!! ヒョン、居るんなら、僕たちと出かけましょうよ!!


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な~んだ、シウ達か!驚かせるなよ~ 


今開けるな!!




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チャンミナヒョ~ン 僕だよ! 開けてよ~!! 可愛いヒョンだよ~!!


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え・・・・・・・


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ほら、チャンミナが驚いてるだろ! 静かにしろよ!

うん、ごめんね!!

よし、トニーはいい子だ!!


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トニーって名前ですか・・・・・って、人んちの前で、何してんですか~!!!


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しっ、チャンミナ! トニーが驚いてるぜ!!


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はあ~?! トニー??? って、何人のこと、騙ししてんすか!!


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今日はチャンミナの誕生日だろ!! 俺が一肌脱いで、チャンミナを喜ばせにきたじぇ!!


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何、開き直ってるんっですか・・・・僕は忙しいんです! 帰ってください。



ほらっ、チャンミナも一緒にやろう!! 持ってきたんだ!

ほらっ! チャンミナは女の子!!


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ふ~ん・・・・・お名前は?


って、その手には引っかかりませんよ!


大体、僕は今日誕生日であって、美味しいものを食べに行きたいんです!

帰ってください!!



なっ! ちょっと、会話して見ようぜ!!


って、聞いてないし~!!

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はっ・・・・・何言ってますか・・・・・


ほらっ、チャンミナ!! 恥ずかしがらずに!!

ヒョンに言いたい事、あるだろ? 何でも受け止めるぞ、ヒョンは!!


え・・・・えっと・・・・・・・


うんうん、何何?チャンミナ!! 聞かせてよ~返事!!


えっと・・・・・・・



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えっ・・・・・マジかよ・・・・・あんなに猛練習してきたのに・・・・


トドメ刺しちゃえ・・・・・

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チャンミナ・・・・・


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これ、楽しい~!! 好きなこと言えるぞ!!



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そっか・・・・そんなに俺・・・・嫌われていたんだな・・・・もう一緒に働けないかも・・・・

チャンミナの誕生日に、楽しんでもらおうと、一生懸命練習したのに・・・・・



まずい・・・・まさか、そこまで落ち込むとは・・・・

僕のせいで退職なんてなったら・・・部下管理に問題があると思われて、

今後の僕の出世に響いてしまう・・・・

よし、ここは穏便に・・・・・


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僕も、トニーの事、大好きですよ!!

心にもないけど・・・・冷静な僕の判断に間違いはない!はずだ・・・・・


ヒョン、もう怒ってませんから、ご飯でも食べに行きますか?(ヒョンの驕りで・・・・)



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うそピョ~ン!! 捕まえた!!

えっ・・・・・・


早くご飯行こう!! チャンミナは、俺と行きたいんだろ?

いいよ、ヒョンがいい店連れて行ってやるよ!


ホミン12

何でいつも、こうなるんだ~!!










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今日はチャンミンのお誕生日!

チャンミン、おめでとうございます~!!


ヒョンと過ごせないお誕生日ですが、お二人ともSMTseoulでお祝いがあったようですね。

お友達やお仲間と、少しでも楽しい時間を持てたのなら、良かった良かった!

この1年、とにかく健康で、怪我なくお過ごしください。

そして、たくさんのたくさんの愛に包まれ、ますます輝いてください!



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Wの悲劇 シムの罠3

春の声を聞いても、軽井沢はまだ冬の寒さが残っている。

チョン先生が着くまで、まだ2時間ほどあるから、僕は先生が泊まる「朝日の間」を温めておかないと・・・


「あの・・・・先生が来る前に、あの部屋を温めておいてもらえますか?」

「先生?お泊りになるのは先輩方ではないんですか?」

「はい・・・僕も先輩だとばかり思っていたんですけど、朝、先輩から、泊まるのはチョン先生だと・・・・」


「チョン? その方は・・・・チョンさんとおっしゃるのですか?」


「はい、僕の大学の研究室の副主任をされている、チョン・ユンホ先生です」


「チョン・・・・ユンホ・・・・」

どうしたんだろう? 管理人さんの表情が一気に厳しくなった。

いつもにこやかで穏やかなのに・・・・・。


「チャンミン坊ちゃま、その方は・・・・お医者様ですか?」


「ああ・・・・ご実家は大きな病院だと聞いていますが、先生は病院は継がず、研究室に残ったと聞いてます」


「そうですか・・・・坊ちゃまにお見せしたいものがあります」

管理人さんはそう言うと、「朝日の間」から、一冊の本を持ってきた。


「これは、亡きお嬢様が大切になさっていたものです」


それは、僕も知っている。祖母がいつも話していた、僕に似ているという大叔母様が大切にしていたという本。

僕も子供の頃、何度か見せてもらったから、見覚えがある。

それがどうしたというんだろう・・・・


「坊ちゃま、この本にはある写真が隠されています」

えっ? そんな話は聞いたことが無い。

「それは、おばあさまも知っていたの?」

「いえ、このことは、私の父と、私しか知りません。私の父が管理人をさせていただいた頃、お嬢様からご依頼を受け、細工を施しました」


管理人さんはそう言うと、一番後ろのページをそっと剥がした。

その中には、1枚の古い写真が大切そうに挟まれていた。

これは・・・・・
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チョン先生・・・・いや、似てるけど・・・・先生はこんなに柔らかくは笑わない。

「これ・・・・誰ですか・・・・どうしてこんな写真が、この本の中に・・・・」



「この方は、チョン・ユンホという、医学生でした」

チョン・ユンホ? チョン先生と同じ名前?

「お嬢様が・・・生涯、愛された方、ずっと待ち続けた方です・・・・」


管理人さんから聞かされた話・・・それは、あまりにも悲しい物語だった。



もともと体が弱かった大叔母様は、18歳の秋、風邪をこじらせ、今で言う喘息の発作がひどくなった。

結核も疑われたため、医師の紹介もあり、病院の施設が整っていた軽井沢のこの地に別荘を建て、

翌春、ここに引っ越してきた。

そこで出会ったのが、当時、その病院に研修医として働いていたチョン・ユンホさんだった。


大叔母様とチョンさんは、最初こそ患者と医師という関係だったけど、読書が好きな大叔母様と

本当は小説家になりたかったというチョンさんはとても話が合い、

診察の後に、いろんな作家の話に夢中になり、それが恋へと進むのにそう時間はかからなかったそうだ。


しかし、こんな狭い世界の中、噂はあっという間に父親の耳に入り、チョンさんはある日突然、

東京の大学へと戻るよう言われたそうだ。

当時、大叔母様には家同士で決めた婚約者がいて、こんな噂が相手の家に知られたらと、

父親から病院側に圧力がかけられたようだった。


「チョンさんは、旦那様に何度も頭を下げ、結婚を許して欲しいとお願いしたそうなのですが、旦那様は信頼して任せていた医師に裏切られたと、それはそれはご立腹で・・・・

しかし、お嬢様が結核かもしれないという事で、相手側から破断の申し出があり、

旦那様は熟慮の末、チョンさんが東京の大学病院での研修をしっかりと修了し、

一人前の医師になったら、その時は結婚を許すとおっしゃいました。

お嬢様もチョンさんも、それはそれは喜ばれて、その時に撮ったのが、このお写真です」


「結婚は許されたのなら、どうして大叔母様は・・・・・」


「チョンさんはその夏、東京の大学病院に戻りました。2年間の研修期間を終え、無事に医師になった時には、

かならず迎えにくると、そう固く約束されて・・・・。

しばらくは、チョンさんからも手紙が届いていたのですが、もう卒業も近いとなった頃、

チョンさんが、大きな病院のご令嬢と結婚し、ご実家の病院を再建するという噂が届きました。

旦那様が真相を確かめたところ、確かにチョンさんのご実家である個人病院と

横浜にある大きな総合病院との合併の話が進んでおり、その条件が、チョンさんとご令嬢との結婚だと分かりました。

それを知った旦那様は、お嬢様にチョンさんの事は諦めるよう、諭されました。

旦那様も実業家でいらっしゃいましたから・・・その結婚がどれだけ重要なものなのか、

病院を大きくするには、それは仕方がない、そう思われたのでしょう・・・・

病弱な娘が、大病院の奥様を務めるのは無理だという判断もあったのかもしれません。

チョンさんからは、何度も、この縁談は受けるつもりはない、お嬢様と約束通り結婚すると連絡されたようですが、

旦那様は、この話は無かったことにして、家のため、自分の将来のため、

そして、娘のためにも、もう連絡はしないで欲しいと・・・・・


実業家として、そして病弱な娘を想う父親としての判断だったと思います」



「でも・・・・それならなぜ、大叔母様は、その人の写真を大事にして、その人を待ち続けていたのですか?」


そうだ・・・・それならなぜ、大叔母様は待ち続けたんだ・・・・


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「お嬢様は・・・・あまりのショックに、心が・・・・壊れてしまわれたのです・・・・・・」





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首と背中をちょっと痛めてしまい、しばらくパソコン作業を控えるよう言われ、

すっかり間が空いてしまいました・・・・

様子を見ながら、書いていけたらな…と思っております。




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Wの悲劇 シムの罠 2

東京駅で先輩たちと一緒になった僕は、そこで驚くべきことを知った。



「チョン先生、シム君の別荘に泊まるんだって? いいな~俺も別荘ってのに、一度泊まりたいよ!」

「えっ? 先輩が泊まるんじゃないんですか?」


「いや、俺たちは保養地の旧棟らしい。あそこ、前も研修で泊まったんだけど、古くて寒いんだよな・・・・」

「チョン先生、いいな~!!俺らも暖炉がある別荘で、ゆっくりしたかったよな~」

「いや、僕・・・先輩方が泊まるんだとばかり思っていて・・・・だから、僕も別荘から通いますって申請したんですけど・・・」


「俺らはさ、卒業制作の実験があるから、夜中も交代で実験しなきゃいけないからな・・・・通うわけにはいかないんだよ」

「そうだったんですか・・・・・」




チョン先生はゼミの副主任で、確か実家は大きな病院だと聞いたことがある。

大学の医学部には入ったものの、医者ではなく、大学院からそのまま研究チームに残ることを選択したと聞いた。

知っているのはその程度で、話した事もほとんどない。

真面目で、浮いた噂も聞いたことが無い堅物の先生・・・先輩は口をそろえてそう言っていた。

そんな先生と、何を話せばいいのかな・・・・参ったな・・・・・


「シム君、チョン先生は真面目だからつまらないかもしれないけど、知識は凄いから、いろいろ聞くといいよ」

「そうだよ、俺らも滅多にチョン先生と話す機会ってないからさ・・・・プライベートとか、いろいろ聞いてみて!」

「はあ・・・・僕もそんなに人と話すの、得意じゃないので・・・・先生に失礼の無いよう、頑張ります・・・・」



正直、気乗りはしないけど、先生に失礼が無いよう、客間はちゃんと片づけておかないと・・・・

でも、ちゃんとしたベッドがある客間って・・・・あの部屋しかないんだよな・・・・

先生、大丈夫かな・・・・あの部屋・・・・




久し振りに訪れた旧軽井沢にある別荘は、管理人さんのおかげで綺麗に片づけられていて、

暖炉には火も入っていて、部屋の中は温まっていた。


「チャンミン坊ちゃま、お久しぶりです。今日は何名お泊りですか?」

「ご無沙汰しています。今回は、急にお願いしちゃってすみません」

「いえ、別荘もたまには誰かが泊まらないと傷みますから・・・こうして訪れてあげると、お嬢様もお喜びになりますよ」



そう・・・・この別荘はちょっといわくつきで、子供の頃から両親もあまり泊まりたがらなかった。

でも、僕はここに来るととても安心して、何時間もあの部屋に籠っていた。


「朝日の間」と呼ばれる客間は、東側と南側に大きな窓があり、

部屋には、僕のひいおじいちゃんのお姉さんだった人、僕にとっては大叔母様の肖像画が飾られていて、

そこだけは時間が止まっているようだった。


お嬢様・・・と今でも呼ばれている大叔母様は、若くして結核で亡くなったと聞いた。

とても綺麗で、僕は子供の頃から、大叔母様の生まれ変わりなんじゃないかと言われていた。

もう亡くなった祖母は、子供の頃、何度か大叔母様とお会いした事があったようで、

「とても静かで儚げで・・・・いつも一冊の本を大切に眺めていらしたのよ・・・・

チャンミンはどんどん叔母様と似てくるわね・・・生まれ変わりみたいだわ・・・・」

両親は、大叔母様が若くして亡くなったことを気にして、そんな事を言う祖母を嫌がって、

あまりこの別荘に僕を連れて行かなくなった。


祖母が亡くなってからは、ますますこの別荘を訪れる人はいなくなり、

何年も管理人さんが時折手入れと掃除に通うだけになっていた。

僕もここに来るのは本当に久し振りで、一人だったら絶対に来なかったと思う。


でも、ゼミで使う保養地が近かったことと、部屋が足りないと聞いたので、

ここで泊まることを決めた。

でも、それは先輩たちと一緒だと思っていたからで・・・・

ほとんど話した事が無いチョン先生と過ごす事になるとは・・・・。


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でも、それは今から思えば、偶然でも何でもない、

必然だった・・・・・

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それは、シム家に伝わる大叔母様の・・・・・

お嬢様の悲劇が生み出した、罠だったのかもしれない・・・・・

彼女の悲劇と永年の想いが、僕と先生を呼び寄せたのかもしれない・・・・・





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実は、この物語に出てくる別荘にはモデルがありまして・・・・

知り合いの別荘で、深い森の中にある、心地よい別荘で、天皇陛下と美智子皇后が出逢われた「テニスコート」からも近い場所にあります。

私もいわくつきの「朝日の間」に泊まったんですよ~

どんないわくつきなのか・・・・

短編なので、そんなに長くする予定は無かったのですが、一気に書き上げようかな・・・・と思っています。

お楽しみいただければ幸いです。






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Wの悲劇 シムの罠



もう・・・行かないで…・そばにいて・・・・


もう愛せないというのなら

友達でもか構わない・・


強がっても・・・声が震える・・・・・ユノ・・・・・




せめて・・・この月が東の空に沈み、太陽が昇るまで・・・・



許されないなら


アナタが望まないなら



友達でいいから・・・・・何も望まないから・・・



切り裂かれる胸


喉笛を切り裂き、こぼれる声・・・・・


ユノ・・・・・・



誰も聞こえないなら、この血を流そう・・・・



僕はこのままでいい・・・







春まだ浅い、軽井沢の駅



大学のゼミの研修地に、大学の軽井沢にある保養地が選ばれた。

でも、その日の収容人数がオーバーしていて、どうしても一部屋足りないと聞いた僕は、

一つの提案をした。




先生…あの…・差し出がましいのですが・・・・

ん・・・・? ああ、シム君、どうしたの?



あの・・・・本当に差し出がましいのですが・・・・もしよろしければ・・・・今回の研修、一部屋足りないとお聞きしましたので、

僕の親が持つ別荘を使ってもらえますか・・・・


今は誰も使ってないので・・・大丈夫です。



何人かの先輩が使えれば・・・

そう思っていた。

そう思っての申し出だった・・・・

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「シム君・・・ありがとう。じゃあ、よろしくね」

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チョン先生・・・・



僕が申し出たのは・・・・先輩たちの宿泊だったのに・・・・






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大変ご無沙汰の上に、いきなりの新しいお話し。

いや、暁シリーズも、シムシリーズも頭の中ではかなり出来ているのに

いろいろ考えちゃって。



って事で、突発的に書いてもお許しください「


ああ・・・・今、日産見ながら、気持ち高めています!!




いろいろ書きたくて・・・



長い目で楽しんでください・




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プロフィール

とむにーママ

Author:とむにーママ
ユノとチャンミンを心から愛し、東方神起の世界観を大切に、SMファミリーも交えた物語のblogです。恋愛はほぼありませんが、いろんな時代、設定で、どんな言葉が生まれるのか、お楽しみいただければ幸いです。お二人をタローデパリで分析した「秘密の月の部屋」もアメブロで掲載中です。

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